相続

相続放棄をしておけばよかった

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相続放棄をしておけばよかった

「うわぁ、やられた、やっちゃった」、実際に口にはしていませんが、電話が終わったあとに思ったことです。今回は、私のうっかり、失敗談をご紹介します。

ことは、相続、相続放棄についてです。

相続放棄をしておけばよかった、まさか、今頃になって、そんなところから飛んでくるか、という内容を時系列に記します。(時期はおよそ)

1)20年前、祖父(父方)が死去。

配偶者(祖母)と子(父を含めて4兄弟姉妹)が相続人となるも、資産は借地権(建物登記による)と建物(昭和20年代築)くらいで現金はほぼなし。特に相続手続きをすることもなく、建物名義は祖父のまま。

まず、スタートのここから問題も、祖母も父も叔父叔母も健在であり、私の両親は離婚しており、親権は母にあり、父方と親戚づきあいもほぼなく、私自身が口を出すことも、状況を把握することもできる状況はなし。

父自身も祖父祖母の面倒をほぼ見ていなかったため、相続に対して意見をいう立場にもなく(もらう気もなく)、また、相続や不動産、法律全般に疎いため、なにも対処せず放置し、兄弟姉妹に一任する。

2)10年前、祖母死去。

祖父のときとまったく同じ状況、対応のまま進む。

3)5年前、父死去。

父自身も資産も現金もなく、また、借金もないため、特に相続手続きはなし(単純相続)。このとき、祖父や祖母の相続については、時間も経っており、父自身も相続を投げていたので、頭にありませんでした。

細かい手続きのため、父の戸籍をさかのぼり集めました。大鰐(青森県)の村役場で、父の祖父(私の曾祖父)の名が「馬之助」ということもここで知り、すごい名だと感じた場面は今でも鮮明に覚えています。

借地権付きの建物は、管理をしており、実質引き継いだ叔父方(父よりも早く亡くなったため叔母や従兄妹)が取得したとなんとなく思っていました。

4)昨日、電話。

叔母(父の妹)より電話が入りました。

電話の内容は、祖父祖母が暮らしていた建物の名義は祖父のままであること、借地料は叔父方が支払っていたこと、地主より更新料と地代の値上げを求められたこと、などが、叔父方より叔母へ連絡があったこと、どうしたらいいのか?、というものです。

ここで、祖父と祖母の相続手続きが完了していないことを知り、冒頭の「あ、やられた」というところに繋がります。祖父からの相続手続きがなされていないのであれば、現在の相続人は子ども(父と叔父叔母)であり、父が亡い今、代襲相続で私が相続人の一人になります。

今後、更新するにしても、更地にして返還するにしても、相続などの手続きをするにしても費用負担が発生します。実質的な管理や利用、負担や恩恵の大小などで調整はあるかもしれませんが、相続人全体として費用が発生すれば、負担を強いられることから逃れることは難しいかもしれません。

こんなことなら、父が亡くなった時に相続放棄をしておけばよかったと悔やまれます。祖父祖母の相続まで気が回りませんでした。医者の不養生と言いますが、プロなのに、プロなので特に悔やまれます。

近年、都会、田舎問わず、不動産に関して、相続により負担が生じるケースが増えています。しかも、祖父祖母、叔父叔母など遠方からの回り回っての負担やトラブルに巻き込まれることもあります。

子供たちに負担や迷惑をかけないために、動けるあいだに、周りが元気なうちに、ご本人自身が整理し対応しておくことをお勧めします。