社会経済

「NHKスペシャル・パラレル東京」でも顕在化したタワーマンションと低地部のリスク

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「NHKスペシャル・パラレル東京」でも顕在化したタワーマンションと低地部のリスク

茨城県、栃木県で相次ぎ起こった直下型の中地震、それと時を同じくして放送された”体感首都直下地震ウイーク”と「NHKスペシャル・パラレル東京」。

今日のランチでも、隣の座席に座ったおじいちゃんおばあちゃんも、大地震が起きたときのことを想定して話しが盛り上がっていました。

「NHKスペシャル・パラレル東京」では12月2日に発災したとして12月5日までの4日間に起こるだろうことを想定したドラマです。舞台は都内の放送局、地震発生から起こる想定外のことを描いています。

DAY1(発災当日) “あなたを襲う震度7の衝撃” ビル倒壊、同時多発火災、列車の脱線、大停電、群衆事故など、想像以上の事態が次々と発覚。

DAY2(2日目) “多発する未知の脅威” 猛威をふるい続ける同時多発火災、さらに高さ200メートルにも及ぶ炎の竜巻“火災旋風”が発生。デマ情報で多くの人々が死傷。大規模停電の影響で通信障害が広域で発生。

DAY3(3日目) “命の瀬戸際 新たな危機” 避難所が開設されるものの食料や水など物資の不足し、生き残った人々の命が脅かされ始める。病院にたどり着きながら治療を受けられずに亡くなる人の数は6千人以上に上るとされている。

DAY4(4日目) “危機を生きぬくために” 大規模な土砂崩れが発生し被害が拡大。東京東部の堤防が決壊しかけ数万人を超える人たちが命の危険にさらされる。

以上、公式ホームページより概要を抜粋しました。

このドラマや特集は長期間に渡る準備のうえで制作され放送されたと思います。今秋の台風被害については考慮されていないと思いますが、改めて、タワーマンションの脆弱性、河川近くの低地帯のリスクを浮き彫りになったことが印象に残りました。

タワーマンションでは、電気の復旧による通電火災が発生、火災発生住戸よりも上部の階、特に高層階では逃げ道が塞がれる。

屋上に上がるものの、発災以後、救助部隊(消防、警察、自衛隊)も物資、人員が足らずカバーできず、さらに、非常識なドローン飛行によるヘリコプター墜落事故からヘリコプターの飛行も制限され、救助する手立てが失われる。。。

タワーマンションには防災設備も充実しているが、前回の浸水被害と同様に、大規模災害では無力になることも多い。

今回発生した通電火災も、高層階に暮らす人がエレベーターを使えないことからの不満を管理人(管理会社)へ爆発させ、無理やりエレベーターを復旧(通電)したことが要因となる。

大規模災害に遭遇したとき、人命、建物・設備、生活拠点、資産価値を守るために、タワーマンションのリスク管理が今後大きく問われることとなる。

なお、被災後、修繕費用も必要となり家計へ影響を及ぼすことから、ただでさえ被災して厳しい状況に追い討ちを受けることとなる。

また、大地震により堤防が弱体化するため、被災後の増水による河川氾濫のリスクが高まる。弱体化は継続するため、冬に大震災があったとしても、翌年の夏以降、毎年リスクに苛まされることとなる。

今回の地震は直下型地震のため津波のリスクはないが、埋め立て地では液状化現象のリスクもある。また東京湾沿岸の工業地域による工場爆発による汚染リスクも紹介されていた。

東京五輪の選手村は、今回紹介されたすべてのリスクにさらされているが大丈夫なのだろうか。被災リスクを考えると、タワーマンションに暮らすなら賃貸なのかな、所有するなんてとても怖くてできない。

被災リスクなども含めて、詳細は「NHKスペシャル・パラレル東京」https://www.nhk.or.jp/taikan/parallel-tokyo/ にてご確認ください。