住宅ローン

いつの間にかのマイナス金利で住宅ローンも競争激化

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住宅ローン事前審査

住宅需要が落ち込むなか、各金融機関では住宅ローンの取り込みに躍起になっていると感じます。

数少ない需要を奪い合うため、住宅ローンの金利を下げたり、他オプションで優遇したり、さらに、経費削減のためにネットや不動産業者・ハウスメーカーへの営業にシフトしたりと工夫しています。

三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利を見てみると、固定3年:0.49%、固定10年:0.69%、固定20年:0.99%といつにない低金利状態です。

こんなに低い金利で採算が合うのか不思議ですが、会社向けの取引が減少するなか、個人との長期的な繋がりが得られる住宅ローンの取り込みは採算度外視ということ。

長期金利動向を久しぶりに見てみると、いつの間にかの「マイナス金利」。(新発10年国債利回り2019年10月24日終値:-0.150%)

通常、お金を預ける(預貯金)と、銀行から定期的に利息をもらえますが、マイナス金利だと、お金を預けると利息(手数料)を支払う必要があるということ。逆に、貸し出しなら、お金をあげるから借りてくれ、となる。

さすがに住宅ローンを借りたらお金をあげるよ、とはなりませんが、金利が低くてもいいから借りてくれ、となるのかもしれません。それだけ、景気が低迷し、産業側からの資金需要がないということでしょうか。

さて、これだけの低金利ですから、不動産業者やハウスメーカーから「低金利で買い時!」という言葉を耳にする人も多いでしょう。(弊社の昨日のコラムでも)

しかし、低金利で負担が少なく住宅ローンを借りられたとしても、低金利の根源である景気低迷の影響で収入減になったり、消費税増税や社会保険等の負担増によって返済が厳しくなることもあります。

そのため、60歳までに繰り上げ返済して完済という目標は幻となり、その後も働き続け、返済をしていくことになります。

先日の話題で「老後は2,000万円が必要」というのがございましたが、現実には、年金支給時期の先送り(70歳からとか75歳からとか)、支給額の減少もあり、2,000万円では足りないというのが定説です。

住宅ローンの返済のためにも、老後資金を蓄えるためにも、日々の生活のためにも、60歳を過ぎてからも、働けるだけ働くことが必要です。

それでも、働けて、日々の生活を過ごせて、住宅ローンの返済ができる方は恵まれているほうかもしれません。

健康問題、身体的な理由、親の介護、晩婚化による教育費負担、さらに、今月のような災害被害に遭ってしまうなどなど、働けなかったり、収入が減少したり、生活が厳しくなるご家庭も増えているし、今後、さらに増えてくると思われます。

もし、自身(私も含めて)が、そんな状況のときに陥ったとき、何をすべきか?

まずは「状況を分析すること」です。

住宅ローンの返済はいつまで続くか返しきれるのか。自宅を売却すると住宅ローンの返済は完了するのか現金が残るのか。今のまま暮らした方が負担が少ないのか新しく住み替えた方がいいのか。

いずれにしても、まず、状況を知ること、そして、的確な判断をすること、もし、動くことが必要となるなら迅速に動くことです。

お約束できるものではございませんが、住宅ローンの返済がなんとかなればという状況なら金融機関も相談に応じてもらいやすくなっております。

もし、自宅の売却をした場合のことも想定してみたいという場合は、不動産会社へ相談してみてください。(営業成績しか頭にない会社へ相談すると売却ありきの回答しかございませんので注意が必要です)

そして、これから購入される方は、いくら低金利だとしても、住宅ローンの返済は抑えめに、購入予算を抑えめにすることをお勧めします。