東日本の広い範囲で被害を及ぼした台風19号、
千葉県を中心に被害を及ぼした台風15号。
被害を受けた要因は、
台風15号では強風、
台風19号では水害が中心になりました。
被害内容としては、
建物の全壊、半壊に加えて、
家財までにも及びました。
台風19号が過ぎ去って1週間が経過しましたが、
連日の報道でも、
家からの泥出し、災害ゴミの搬出が映し出され、
家に帰ることもできずに避難所生活を強いられた姿を見ると、
今後の生活はどうなるのだろうかと心配になります。
もし、私が同じ状況に陥ったら、
もう、これからの生活を思い描くことができず、
絶望的な心境に陥っていると思います。
今回の台風被害が報道されていくなかで、
昨年、大きな被害を出した西日本豪雨で、
家が水没した地域の1年後が特集されておりました。
ざっくりとした概要は、
火災保険でカバーできた方は建物の新築にこぎつけられた方が多く、
火災保険の対象から外れていた方は、
家の片付けさえままならず、
1年経った今も避難生活を強いられておりました。
番組を見ると「火災保険」の重要性が認識させられます。
住宅を購入する際、住宅ローンを組みと、
ほとんどの金融機関で火災保険の加入状況が義務付けられます。
火災保険では、火災の他に、
今回のような風水害から落雷、飛び込み(車や飛行機)、盗難から、
偶然の破損事故、他人への賠償責任まで対象とすることができます。
ただし、火災以外はオプションとなる保険もあるため、
加入する際には、どこまでが対象となるのか確認することが必要です。
また、一般的な火災保険は「建物だけ」であり、
「地震が起因となる被害は対象外」となります。
このため、
今回の風水害のように、建物内部の家財まで対象とする場合、
建物とは別に家財も加入することが必要です。
地震を原因とする火災や倒壊による損害を対象とする場合も
基本的な火災保険とは別に、地震保険にも加入することが必要です。
火災保険の加入により、
被災した後の生活立て直しの助けになります。
それでも、精神的な苦痛、片付けなどの苦労、
仕事や生活面への影響、幅広く発生する余計な出費などを考えると、
被災しないことが一番であり、
絶対に安全ということはありえなくても、
少しでも被災リスクを減らすことはできます。
今回の台風被害でも東日本大震災でも
弱点を露呈したタワーマンションですが、
建物そのものの直接的なことが要因ではなく、
あくまでも、立地する地域によるものです。
今後の購入では、戸建て、マンション問わず、
被災リスクを減らすための地域選び。
すでに所有している方は、
被災リスクがどの程度あるのかの状況把握。
温暖化が進行すると、
今回の台風19号クラスが、
毎年のように日本を襲うかもしれません。
多摩川や千曲川クラスの大河川が氾濫した結果と
堤防の高さ一杯に増水した様子を見ていると、
荒川、江戸川などの大河川でも、
今後、ほんとに氾濫することがあるのかもしれません。
被災リスクへの対策を、
今一度、ご検討してみることをお勧めします。